|
|
| 2019年6月25日 火曜日 (晴)室温26°湿度44% 山系の本、宮田八郎著「穂高山小屋番レスキュー日記」 穂高山小屋で支配人を勤め漫画「岳」のキャラクターモデルにもなった著者。 しかし残念な事に去年シーカヤックの事故で亡くなっており この本はこれまで書きためてあったものや残されていた未発表原稿などを一冊にまとめた追悼本とも言える。 内容は当然レスキューの現場の話が多くまさに活字版「岳」と言った感じで 同時にレスキューの歴史も知る事が出来る。 読んでみて印象的なのは自分の事を「ことさら正義感が強く親切心に富むわけではない」としながら 山に置いては「人が人を救うのに理由はない」と言い切るところ。 そして「救う」より「防ぐ」事の方が大事だとも。 「人が人を救う意味」についても使命感と山への恩返しとあり それを読んで俵山で良く会う饅頭おじいさんを思い出した。 とにかく誰にでも分け隔てなく声かけをするし登山道の整備も頼まれるでもなく黙々とやってる。 聞けば70代だけど若い頃から山をやってる生粋の山屋で やっぱり長く山に携わると自ずと似た心情に辿り着くんだろうか。 二十年後、僕も同じ境地に立っていたいものです |
---|