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| 2020年3月24日 火曜日(晴)室温20°湿度54% スポーツ系の小説、浅生鴨著「伴走者」 探せばあるものでこちらも視覚障害者のマラソンとスキーを題材にした作品。 夏・マラソン編と冬・スキー編の二部構成からなり、ではさくっとストーリー 「速いが勝てない」と言われ続けてきたランナー、淡島は突然視覚障害者マラソンの伴走者をしないかと持ちかけられる。 全く興味はなかったものの伴走する相手は元プロサッカー選手で事故により視覚障害者となった内田健二で その傲慢でありながらも貪欲な勝利に対する執念に惹かれ思わず引き受けてしまう。 そしてパラリンピックへの出場権を掛けたレースで優勝するため二人は南国のマラソン大会へ出走するのだが....。 マラソン編の方はBSでドラマ化もされたらしく確かにわかりやすいキャラクターと展開で映像化に向いてそうな内容。 著者は元NHKの職員との事でその時代にパラリンピックを取材した経験から生まれた作品らしく 全体的に健常者が持ちがちな障害者に対する偏見、思い込みも題材になってる。 それにしてもマラソンは知っててもスキーにも伴走競技があったとは初耳で 次回の冬のパラリンピック、チャンスがあったら是非観てみたい。 そして実はこの物語は2020年東京オリンピック・パラリンピック後って設定なのだが 作者もこんな事態になるとは夢にも思わなかっただろうなぁ。 いつかこの作品を読み返し「そう言えば延期されたんだった」と思う日が来るんでしょうか |
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