2021年2月4日 木曜日(晴)室温11°湿度60%



山系の本、河野啓著「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」

開高健ノンフィクション賞を受賞した作品で2018年エベレストで滑落死した登山家
栗城史多の半生を追ったノンフィクションもの。
事故については当時ニュースで聞いた記憶はあるが
「単独無酸素で七大陸最高峰を目指す」を掲げ最後のエベレストに5回挑戦するも叶わず
最後は南西壁で滑落死を遂げたって事らしい。
山岳界隈の共通した見解は「無謀な挑戦」と言うもので
常にカメラを携帯しライブ配信にこだわった彼の登り方を快く思わない人がどうも多数のよう。
一方でクラウドファンディングや講演会で資金を調達したりと一般の人には支援者も多く
その二面性が興味深い。
興味深いけども死んでしまったら元も子もないよなと言うのが正直な意見で
配信や発信、自己表現に固執し命を落とすなんて
もちろん山登りは自己責任以外の何者でもないんだけど
それを求め許す今の社会も空恐ろしいものがあるなと読んでて思った。

山なんてそこにあるから登るぐらいじゃないと危ないな、気をつけよう


←back       next→

index