2022年2月24日 木曜日(晴)室温10°湿度55%



食べ物系の小説、小野寺史宣著「とにもかくにもごはん」

最近耳にするようになった子ども食堂を題材にした小説で
ではサクッとストーリー。
「クロード子ども食堂」は午後五時開店、午後八時閉店の子どもを支援する食堂で
子供は無料、大人も300円でご飯を食べる事が出来る。
代表の松井波子は七年前に事故で亡くなった夫の言葉がきっかけで開く決心をしたのだが
当時、夫とはあまりうまくいっておらず苦い思い出でもあるのだった。
それでも動ける時に動くを信条に始めてみるとボランティアのスタッフも集まり
月二回のオープンを決めて現在五回目。
何とか軌道に乗りつつも毎回、何かしら課題が出るのだけど...
著者の本は以前にも紹介した事があり力の抜けた文体が好きで結構読んでる。
そう色々読んでると気づくのが小説の舞台だったり登場人物だったり
今回も架空なんだけど共通する部分が作ってあったりしてそこも面白い。
今作は各章、一人称が変わっていくオムニバスになっており
当然子供も出てくるがやっぱりこの方は子供の描き方がうまく
自分だって昔子供だったわけで何だか懐かしい気させしてくる。
大人だって子供だって毎日色々あるよなぁ

でも美味しいご飯が食べれればそれで万事良しか


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