2023年4月18日 火曜日(晴)室温19°湿度60%



スポーツ系の小説、中上竜志著「散り花」

珍しいプロレスを題材にした小説で、ではサクッとストーリー
メジャープロレス団体に所属する立花は入門当初は海外武者修行に抜擢され
将来を期待される若手レスラーだったが
ある事故がきっかけでやる気をなくし今や引き立て役の中堅どころとなっていた。
そんなある日、将来を有望された若手選手との試合で
負けることを求められた立花はいつものように自分の役割を演じるつもりだったのだが...。
現在のプロレスの置かれた状況を踏まえつつ
一人のレスラーの抱える苦悩と葛藤を描いてある。
著者はこれがデビュー作らしいのだがかなり深い取材をして書いてることが
素人の自分でも隅々から感じられリアリティがある。
TVのゴールデンタイムでプロレスを見てた世代としては
うんうんと頷ける部分も多くプロレスって見てる人の感情と共に作り上げる
エンターテイメントなんだなとあらためて思った

マディソンスクエアガーデンでの馬場の32文ロケット砲が蘇ってきた


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