2019年10月10日  木曜日 (晴)室温25°湿度55%



食べ物系の小説、千早茜著「西洋菓子店プティ・フール」

東京下町の商店街にある創業四十年の洋菓子店を舞台にした六話からなるオムニバス作品で
ではさらっとストーリー
フランス人シェフが経営するパティスリーを止めた亜樹は祐介との結婚を機に独立し
自分のお店を持つつもりでいた。
そんな時、祖母が怪我をしてしまい祖父と二人でやっていた洋菓子店「プティ・フール」を急遽手伝う事となり
一見すべてが順調に思えた日常がそれぞれが抱えた問題により少しずつ変化して行く...。
お菓子が中心の軽い話かと思いきや基本男女のドラマがメインで結構重くどろっとしてる。
オムニバスなため登場人物や舞台は共通だが視点が話ごとに変わり
そのせいか多少展開が強引で深みに欠ける部分はあるかも。
幼い頃の甘いケーキの想い出と言えば街の洋菓子店ではないんだけど
僕にとってはモロゾフのレアチーズケーキだろうか。
今思うと全然高級でもないが街でしか手に入らない特別な時の特別なケーキでした。

久しぶりに食べたくなってきた、買いに行こう


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