2019年10月9日  水曜日 (晴)室温23°湿度53%



山系の小説、馳星周著「蒼き山嶺」

全編山が舞台の小説でさらっとストーリー
元山岳救助隊の得丸は残雪期の白馬岳で偶然、元同僚の公安刑事・池谷と出会う。
二人は大学時代、山岳部で共に汗を流した仲間で山は久しぶりと言う池谷から
白馬岳までガイドを頼まれる。
昔を懐かしみ快く引き受けた得丸だったが麓に連絡を入れると
警察が東京から逃げてる公安刑事を探してると聞き事態は一変する...。
物語りは大学山岳部時代の想い出話と
現在の山での組織との追いかけっこの二つからなりどちらも舞台は山なので
どっぷりと山に浸かれる。
テーマとしては元山岳救助隊の主人公が敵に追われ戦いながらも
山では誰にも死んで欲しくないと願い奮闘するところだと思うのだが
どうもここがピンと来ず、そしてその分バイオレンス部分が大人しめなのが少々物足りないかも。
それでも全編山なので読んでいて停滞感はなく
山岳部の友情なんてのも悪くないなぁと思うも山で先輩にしごかれるなんて間違いなく山を嫌いになりそうで
やっぱり無理。

基本やらないで良い事をやりたくなるんですよねぇ、では走ってきます


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