2019年8月6日  火曜日 (雨)室温28°湿度55%



冒険系の本、角幡唯介著「極夜行前」

内容は題名のまんま、
ちょっと前に紹介した太陽の昇らない極夜の北極を旅する「極夜行」の準備のため
食料や燃料をデポしに行く模様を本にしたもの。
デポにもこだわりがあるようでヘリや地元の人を雇うのではなく
あくまで自分でソリやカヤックを使い人力で運んでる。
そしてその食料も自ら猟をし作った干し肉であり
そうやって時間と労力をかける事で冒険がより濃密になると書かれてる。
本番の「極夜行」は極夜明けの太陽を見る瞬間の内面にフォーカスしてるのでやたら内向的なんだけども
こちらの方がカヤックでセイウチに襲われたり六分儀で天測し現在地を割り出したり
犬との最初の冒険だったりと心理的な振り幅、感情の起伏が分かりやすく面白い。
本人こだわりのGPSと衛生携帯電話を持たないルールも実行されており
まぁそれは読む方にはあまり関係がないが冒険としても純度が高いんじゃないだろうか

読んでたら僕も犬と一緒に山に登りたくなった、でも毎日山に行ったら嫌がるか


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