2020年12月3日 木曜日(晴)室温15°湿度55%



山系の小説、伊東潤著「囚われの山」

1902年に起きた八甲田山での遭難事故を題材にした作品で
ではさくっとストーリー。
雑誌「歴史リサーチ」の編集部員・菅原誠一は巻頭特集「八甲田山雪中行軍遭難事件」を担当する事となり
青森に渡り読者を惹きつけるための謎を探し始める。
あらためて当時の悲惨な状況を知り驚き心打たれながらも
遭難者の数が一人合わない事に気づく菅原。
遺族を探し少しずつ真実に近づくも思わぬ事態に巻き込まれてしまうのだった...。
物語は過去と現在の2元中継で進み過去の方、
陸軍の雪中行軍は鬼気迫るものがあり引き込まれるものの
現代の方の雑誌編集部のゴタゴタはなんともお粗末で二時間サスペンスものっぽく
ちょっとキャラクター作りがいい加減だろうか。
八甲田山での事故は映画化もされてるので話には聞いたことがあったが
今回詳しく知った事で興味も湧き映画や原作、新田次郎の小説も読んでみたくなった。

1500mの山でこんな事故が起こるんだもの山を舐めちゃいけないって事だな、気をつけよう


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