2021年10月14日 木曜日(晴)室温25°湿度50%



食べ物系の小説、黒野伸一著「となりの革命農家」

農業を題材にした小説で、ではサクッとストーリー
地元の農業高校を卒業したものの田舎が嫌で東京へと上京した小原和也。
しかし見事に都落ち、地元に舞い戻り道の駅で今やちまちまと野菜を売る日々だった。
そこで亡き夫の意思を継ぎ有機農業を続ける木村春菜と出会い
ひょんな事から手伝うはめになり今更ながら農業の奥深さに気づきのめり込んで行く。
その頃、地元はちょうど企業を誘致し近代農業法人を立ち上げる方向へと進んでおり
知らないうちに大混乱へと巻き込まれるのだが....
いわゆる一般に行われてる慣行農業と有機農業、企業が行う農業法人の三つ巴の戦いを描いた作品で
これが分かりやすく意外に面白い。
例えば有機が一番とありがちに進むかと思いきや
有機であっても美味い不味いは作り手次第で手間がかかる分お金にならないし大変ですよとちゃんと書いてある。
それでも有機は農業をやってる人達の理想や憧れであって
いつかはやってみたいけど食べていけなさそうって胸の内は案外当たってのでは。
いくら環境や身体に良いからって不便で大変な昔に戻れってのはやっぱり無理、無茶な話で
どこかでバランスを、折り合いをつけるしかないんだろうなぁ

ま、僕は「Life is Doughnut」どんとこい添加物


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