2021年7月28日 水曜日(晴)室温30°湿度50%



食べ物系の小説、太田忠司著「和菓子迷宮をぐるぐると」

珍しい和菓子が題材の小説で、ではさらっとストーリー
幼い頃から餡子が苦手だった理系大学生の涼太。
ところが百貨店の催事場で和菓子屋「はなふさ」の和菓子に出会い
その美味しさと何より見た目の美しさに心を奪われ
勢いのあまり大学院進学を取りやめ製菓専門学校に入学してしまう。
しかし数学とは違いあるようで答えのない和菓子の世界でぐるぐると彷徨い始めるのだった...
少々青春物っぽい青臭さはあるもののキャラクターの書き分けも今時の連ドラみたく映像的で
すんなり読めた。
この本に登場するような本格的な練り物は食べた事がないんだけど
季節感ある繊細な見た目、上品な甘さ、間違いなく美味しいんだろうなぁと
想像だけで唾が出てきた。
生涯が修行という職人さんの世界も垣間見えて
大変だけれども終わりがないからこそ一生をかける意味があるのかもと
少し羨ましくも思ったり。

とりあえず資さんうどんに「夜船」でも買いに行くか


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