2022年2月4日 金曜日(曇)室温10°湿度60%



建物系の小説、未上夕二著「ハッピーリフォーム」

題名どうりリフォームを題材にした珍しい小説で、ではサクッとストーリー
建築士だった亡き父に憧れやっと二級建築士として木之本工務店で働き始めたさくら。
主にリフォームを担当するも舞い込む仕事は寂れた商店街のスポーツ店だったり
家族経営の険悪な雰囲気の和菓子屋新店舗だったり一癖も二癖もある依頼者ばかり。
それでも「みんなで幸せになりましょう」を信条に奮闘するさくらだったが
父の死の真相を知り愕然とする...
4章からなるオムニバス作品で読みやすく
それでいて全体を通し父の死に関するストーリーもあり良くできてる。
ただ幸せになると言う命題を強調するためか家族を襲う不幸が多すぎて
そこが小説とはいえちょっと見てらんないかも。
しかし建物がそこに住む人を幸せにする事って確かにありそうで
いや、そうでないと日々の生活を正し整える意味が薄くなるか

とりあえず信じて丁寧に過ごしましょう


←back       next→

index