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スポーツ系の本、百田尚樹著「地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝」

1800年代から始まるボクシング世界ヘビー級チャンピオンの歴史をモハメド・アリまで26人について
生い立ちから戦歴、スタイルなど生涯を社会情勢と共に追った本。
著者は小説家で有名だけどもボクシング好きなようで他にも『「黄金のバンタム」を破った男』では
ファイティング原田を題材にしたドキュメント本も出してる。
さてこの本、内容的にとにかく古い話なので
大量の資料をかき集め読み込み正しいと思われる情報を精査してあり
これ書くのにどんだけ時間がかかったのかと
好きじゃないととても出来ないなと文章の端々からボクシング愛が感じられる。
そして面白いのはそういった資料的な部分だけでなく
当時のアメリカや世界の社会情勢がどんな風にボクシングに影響を与えたのかも考慮してある点で
ちょっとした世界史を読んでる気分にもなる。
中でも影響が大きいのは戦争と人種差別の問題でこの辺は単純に面白いとは言ってられず
考えさせられる部分も多い。
学生時分、世界史なんて全然好きじゃなかったけど
こうやってボクシングと絡めて知るとすんなり入ってきて
こんな教科書があったら良かったのに。

ボクシングの歴史本として一家に一冊置くべきかも


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